今回はいよいよ本文の流し込みをしようと思うよ。
テキストフレームの扱いと段落スタイルについて学んでみようず。




使用するサンプルテキストは青空文庫の著作権フリーの超有名なものをお借りしました。


[テキストフレーム]

P2とP3が真っ白けだったのでに本文を流し込もうと思うよ。
テキストツールをぐいーと引っ張ってテキストを流し込む範囲を決めよう。



コピー&ペーストでテキストをブッコミました。
文枠(テキストフレーム)と踊(ダンス)っちまったんだよ



上部のメニューの中に下の画像のような項目があると思います。
ここでテキストフレームの見た目をちょこちょこ変えることができます。
今回は背景をピンクにしてフレームに1mm幅の三重線を設定してみました。



[テキストフレーム設定]を使ってもっと見栄えのいいフレームに改造するぞ!
[テキストフレーム設定]は上のメニューのオブジェクト内にあるぞ!
[テキストフレーム設定]は個人的によく使う機能。



こんな感じの設定にしてみました。だいぶ文章が見やすくなったね。
スッキリ。

さて、文章の最後の部分(この場合右下だね)にやたら目立つ赤い+マークがあるね。このマークは文章がテキストフレーム内に収まってないことを教えてくれているのです。(オーバーフローといいますね)
というわけで隣のページに空のテキストフレームを作りました。こちらのフレームに続きのテキストを流し込みましょうね。
右のフレームも[テキストフレーム設定]にて設定済みです。

テキストの連結はとても簡単。赤い+マークをクリックすると下の画像のように鎖のアイコンが付いた文章の塊が出てくるので、そのまま続きを流し込みたいテキストフレームをクリックするんだ。
画像の説明文、「テキストボックス」になってますね。馬鹿なの?死ぬの?


連結できた!!
イラストレーターにも同様の機能がありますね。


テキストの連結は上のメニューの「表示」→「エクストラ」→「テキスト連結を表示」で表示・非表示ができます。



お恥ずかしながら、それでもまだ文字数オーバーだったので全体の文字の級数を下げました。
無計画の極みですね。

余談ですが、[情報]ウィンドウでテキストの文字数や段落数その他もろもろを知ることができます。
[情報]ウィンドウは上のメニューの「ウィンドウ」内にあります。

テキストフレームに関してはざっとこんな感じです。



[テキストの回り込み]

次はテキストの回り込みをやろうと思うよ。いきなりですが「楕円形フレームツール」で円のフレームを作りました。




[テキストの回り込み]ウィンドウ出すよ。[テキストの回り込み]ウィンドウは上のメニューの「ウィンドウ」内にあります。




[テキストの回り込み]ウィンドウで早速回り込み具合を設定するよ。下の画像を参考にお好きな設定でどぞ。
円フレームが椎茸に見え……ませんね。


この円フレームをテキストフレーム内に持ってきてみると、あら不思議。文章が円フレームを回り込みます。
そこのけそこのけ円フレームが通る。


この回り込みにもう一工夫。画像を一枚用意しました。管理人が飼っている猫の画像です。メス2歳です。
嘘です。足成さんにあるフリー画像です。



この画像を円フレームにはめ込みます。
手順は、まず画像をcommand(ctrl)+Cなどでコピーをします。
次に円フレームを選択して「選択範囲内へペースト」をします。「選択範囲内へペースト」は上のメニューの「編集」内にあります。
こんな感じでイラストレーターのクリッピングマスクのような効果を得ることができます。
写真で一言:「せ、狭いにゃー」


テキストの回り込みはこんな感じです。いろいろなフレームで試してみようね。


[ドロップキャップ]

まだまだ続くよ。次はドロップキャップをやってみようかね。
ドロップキャップが何なのかを知りたい人はこちらが参考になると思います。

【イニシャルキャップ】initial capital (図解DTP用語辞典様)

文章をかっこよくできるね。



まずはシンプルなやり方。
[段落]ウィンドウで設定できるよ。下の2項目だね。
[段落]ウィンドウは上のメニューの「ウィンドウ」→「書式と表」内にあるよ。
英字新聞なんかではよく使われますね。


ただ、この方法だと本当にシンプルなドロップキャップしかできないので、別の方法を試してみようと思います。テキストをいったん元の状態に戻しておいてください。
今度の方法は[段落スタイル]を使います。まずは[段落スタイル]パネルを出しておきます。
[段落スタイル]パネルは上のメニューの「ウィンドウ」→「スタイル」内にあります。

[段落スタイル]パネルの下のほうのぺらっとしたアイコンをクリックして、新規段落スタイルを作ったら、ダブルクリックして[段落スタイル編集]ウィンドウを出してください。

[段落スタイル]ウィンドウ内の「ドロップキャップと先頭文字スタイル」を選んでおいてください。





ドロップキャップの項目に「行数:2」「文字数:1」と入力しました。
これで先ほどのようなシンプルなドロップキャップはできています。
プレビューを見ながら数値を変えてみましょう。
「行数」は文字を何行分の大きさにするかってことで、「文字数」は何文字分設定するかってことですね。




もっとかっこよいドロップキャップにしたいので「文字スタイル」の設定もしてあげます。
新規文字スタイルを作ります。



「文字スタイルの編集」ウィンドウが出てきました。ここでドロップキャップの文字のフォントや色などを決めることができます。
とりあえず「基本文字形式」の項目で文章に使われているフォントと違うものを選びました。この辺の設定はお好きなものにしてください。
管理人は本文と同じ種類で太めのフォントに設定することが多いです。


次に「文字カラー」の項目で文字の色を決めます。
毒々しい。

さっそく見てみます。
できてる。できてる。


ひとまずドロップキャップはできました。せっかくなのでもう少し「段落スタイルの編集」の機能を試してみます。

今回は青空文庫の文章を利用しているのですが、ルビが≪≫でくくられているのがわかると思います。この辺を「段落スタイルの編集」でいじってみようと思います。
この辺で文字を見すぎてゲシュタルト崩壊しかけました。

さて、「段落スタイルの編集」に戻ってきました。先ほど作った段落スタイルは「段落スタイル」パネルに登録されているのであっさり戻ってこれます。

先ほど設定したドロップキャップの下に「先頭文字スタイル」の項目がありますね。ここを使って≪≫の部分をいじってみましょう。
ていうか、全文章内の≪≫でくくられている部分にまとめて色を付けてみようと思うわけです。


ここから先の「先頭文字スタイル」の記事に関しては管理人の勉強不足もあり、「InDesignの勉強部屋」様の記事をなぞる(パクる)形になっています。なので一応管理人の不親切かつ下手な説明も書かせていただいてはいますが、まずは「InDesignの勉強部屋」様の記事を読んでいただきたいです。

No.30 先頭文字スタイル



「新規スタイル」をクリックして、設定項目を一つ出して、
「なし」「1」「≪」「で区切る」とします。




さらにもう一つ設定項目を出して、
「なし」「1」「≫」「を含む」とします。


次に2行目のスタイルの「なし」の部分をクリックして「文字スタイルの編集」ウィンドウを出して、「文字カラー」の項目で適当な色を付けてあげます。スタイル名はなんのひねりもなく「青文字」にしました。OKをクリックして「段落スタイルの編集」に戻ります。



これで
1行目:「なし」「1」「≪」「で区切る」
2行目:「青文字」「1」「≫」「を含む」
となりました。




さて、文章がどうなっているか見てみます。≪≫内が先ほど設定した青い文字になっているのがわかると思います。
なのですが、よく見てみると各段落の一つ目の≪≫しか色がついていません。これはひどい。


さすがインデザイン。もう一つスタイルを付け加えることであっさり問題を解決することができます。
追加したスタイルの最初の項目を「繰り返し」にしてみてください。
想定の範囲内です。キリッ。


できた。この機能を使えば「」で囲まれたセリフだけの色を変えたり、インタビュー記事を書いたりするときに便利ですな。
アンジェリーナ・ジョリーにインタビューをしている夢をみたことがあります。



こんな感じの本文流し込みの記事でした。長々と最後まで読んでいただいてありがとうございました。




悪ふざけ。ドロップキャップと先頭文字を重複させたらどうなるのか試してみたくて、文章の最初の文字を≪≫でくくってみました。
ドロップキャップが優先されましたね。


関連リンクなど


InDesignのテキストフレームについて教えて下さい!(知恵袋)

InDesignの先頭文字スタイルについて説明するけど。(遠近法ノート様)

InDesignで文字数をカウントする(DTPTransit様)



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